御嶽山の麓のまち・飛騨小坂。小坂の滝めぐりを展開するNPO法人飛騨小坂200滝の若手(?)ガイドが情報発信します!

2016年4月3日日曜日

【滝めぐりコース紹介】もっとも親しみやすい♪三ツ滝コース

4月1日よりフルオープンした三ツ滝コース。小坂の滝めぐりの中でも、もっとも優しく親しみやすいコースです。

先日点検に行ってきましたが気持ちの良い散歩(?)になりました(笑)

コースの点検に行ったことを記事にしようかな?って考えましたがよく考えてみればこちらのコース

あまりに身近なコースゆえ、しっかりコース全体を紹介する機会が無かったので

先日の点検の様子も踏まえて今日は三ツ滝コースの見どころをご紹介しましょう!

がんだて公園を出発し渓流沿いの三ツ滝遊歩道を進むこと約5分足らず。

まずはじめに出会う滝。三ツ滝(三段22m)赤色が特徴の滝見橋からは2段目までがみえます。

橋のたもとには毎日ガイドがマイナスイオンの数もカウントして表示しているのでそちらも注目!


三ツ滝(下段5m中段11m)

ここからは階段の連続。約300段の登り階段!途中三ツ滝不動で小休止。ここで初めて三段目を観瀑できます。

さらに1段高い場所へ急登の階段を登ると絶景が待っています。

三ツ滝上段(6m)の滝壺が最高に美しい!
三ツ滝の最上段を上から眺めるこのポイントがイチオシ!

時期にもよりますが10時~11時の時間帯には滝壺に光が差し込みエメラルドグリーンに輝くんです。

タイミングと運が良い方にのみ出会える絶景ですね♪

遊歩道を昇り詰めると三叉路に出会います。三ツ滝コースは周遊がおすすめなので溶岩台地に

登る、旧御嶽登山道をチョイスします。山腹をつづら折れに登っていく登山道を20分ほどかけ

ゆっくり登ると無理なく登れますよ。上り詰めたその先が溶岩台地。そして御嶽登山道1合目。

ここでベストフォトスポットをご紹介。1合目より100mほど進んだ場所。開けて気持ちのいい

撮影スポットです。季節ごとに表情が変わるのでいろんな時期に訪れたいですね。

溶岩台地の森

くるぶしまで埋まるほどの落ち葉

驚くほど真っ平らな溶岩台地にまっすぐ伸びる小道を鼻歌まじりに進みます。

途中森の動物にお知らせするための鐘があるので叩いて進みましょう。

のんびり30分ほど歩くとどんびき平へ到着です。どんびきとは”ひきがえる”の方言です。

6月になると池にたくさんのどんびきが集まることからこのように名づけられました。

湿原・どんびき平
4月下旬には水芭蕉が、その後も湿原特有の植物、花が時期によって咲きます。

トンボも沢山飛び回り水辺の多様な生態を観察する事ができますよ。

でもやっぱりここではヤッホーをして頂きたい!森の木立に反響してまるでホールに居るような感覚を味わってみましょう。

道に従って溶岩台地を下ります。すると対岸に渡る立派な歩行者用の橋に出会います。



しもべり橋
今の時期は葉が全くないので谷底まで丸見え。結構高度感があるので高所恐怖症の方にはお勧めしません(笑)

これも葉の無い晩秋~早春限定の光景。しもべり橋を渡り切って対岸の林道をからたに滝方面に少し下ったところから

上流をのぞいてみましょう。しもべり橋の下には大きな渕が見て取れます。これもかつて滝があっただろうとされる名残。

滝はないけど取り残された滝壺


葉が茂るとほとんどその存在に気づかない期間限定の景色です。 深いエメラルドグリーンが美しいですね。

林道は根尾滝方面への車の往来があるので注意して歩きましょう。

しもべり橋から10分強歩くと左から唐谷が合流します。ここでトイレがあるのでトイレ休憩もいいでしょう。

からたに滝・あかがねとよは林道からちょろっと下れば出会える手軽な滝です。

手軽とはいえ、その美しさ、迫力は小坂の滝、216ヶ所の中でも特に秀逸な2つの滝です。

あかがねとよ(14m)
あかがねとよ(14m)ではなんといってもその水の色に目を奪われることでしょう。

今までさんざん美しい水の色を見てきましたがここは別格です。滝壺の中の石が白く、

光を反射するため幻想的な水色をみせてくれます。また時期によっては滝本体は涸れるものの

滝壺には伏流した水がこんこんと湧き出て静かな水面でさらに美しいブルーを見せてくれます。

そのブルーの美しさにかの有名な青の洞窟をも彷彿とさせるような美しさがあります。
からたに滝(15m)


一方、本流に懸るからたに滝は対照的に大迫力!落差は15mと、そんなに高さがあるわけではなけれど

一気に本流の水を叩き落し轟音を響かせます。また、滝全体が溶岩流の柱状節理で構成されているので彫刻のように美しいです。

この滝では是非見て頂きたい光景があります。それは季節にもよりますが13時~15時ころ

滝に向かって光が差し込むとかなりの確率でしぶきに虹が映し出されることがあります。

水量、光の加減によっては非常にくっきりとした半円系のレインボーに出会えることもあります。

2時に虹・(にじににじ)と覚えるとよいでしょう(笑)

からたに滝を後にして、林道へ戻ります。ここからがんだて公園までは約1時間の林道歩き。

とはいえ川の流れを足元に見ながらの1時間なので変化に富んでいるため飽きません。

夏は樹林におおわれ渓谷からの冷気でと~っても涼しくて夏だという事も忘れるほど!?

ということで1周約5km、3時間もあればのんびり散策できるコースです。

ガイドが居なくても手軽に回れるコースなので季節を変えて何度も訪れてみると変化を楽しめます。

三ツ滝コースリンクはこちら →   ※ウェブではひめしゃがの湯からの出発になっています。

り初めての方にお勧めなのはガイドと一緒に三ツ滝コースを回る溶岩台地の森でのんびりハイキングツアーですね。

これからも間を見て不定期にコース紹介していきたいと思います!次回をお楽しみに~。

記:クマ

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