梅雨はどこへ行ったのやら。。。雨が降らないこと自体はありがたいのですが、沢の水が少ないのはちょっと心配。
シャワクラシーズンまであと10日とちょっと。雨が降らないことが心配のタネになるなんてちょっと皮肉ですね(;_;)
さてさて今回はちょっと変わったテーマで書きます。
御嶽山、小坂をフィールドにしている僕たちには切っても切れないほど大切で恩恵を受けているお山。
『ガイドさんはよく御嶽山登るんですか~』なんて質問をガイドの途中によくされます。
しかしなんと、登ったことのないガイドがここにいたのです!
クマさんやヤッサンのように普段からアウトドアが大好きな先輩ガイドが多い中、東京という大都会からUターンしてこの仕事に就いたこめのはアウトドアはおろか、登山経験はもちろんゼロ!
小学校の時の御嶽登山研修では大雨で中止。それどころか雨のため迎えのバスが来られず予定外のもう一泊という始末。
登山ならまた機会あるでしょ。と考えたこめの少年はそのまま大人になりました。
。。。と、前置きが長くなりましたがそんなこめのが先日ついに!御嶽登山へ行ってきましたのでその話を少し。
もともとアウトドアなことをあまりしてきていない僕は登山のイメージをしんどいや疲れるなどあまり良いものではありませんでした。(もちろん今のお仕事は大好きです)
しかしせっかくの初御嶽。なにか楽しめる視点で登ろうと思い考え付いたのは『登山』ではなく『アリ調査!』標高3000m級の御嶽山にはアリがいるのか?いるならどんなアリが生息しているのか・・・調査してみよう!ということでモチベーションはフルスロットル。
※すでにご存じの方もおみえですが、僕はアリが大好きで自宅でも10種を超える女王アリを飼育し、暇さえあればアリ観察に勤しんでおります。アリの話しなら2時間はできます!(笑)自他ともに認める?アリバカです。
早速朝5時にビジターセンターでヤッサンと待ち合わせて濁河登山道へ出発!
今回はもう一つ重要な任務、御嶽登山研修に先立つ現場下見も兼ねているのでヤッサンからいろな案内を受け歩きます。
ジョーズ岩なるものが!たしかにホオジロザメの頭に似ている!(木がジャマ) |
ところどころでの休憩中はアリ捜索が続きますが早朝のせいか見当たりませんでした。
登山道の一部にはまだ雪が残っており慎重に進みます。
この日は快晴!森林限界をこえると。。。
絶景でした。見るものすべてが初体験なので全部感動です(^^)
そして五の池小屋に到着!
荷物を置かせていただき、いざ摩利支天へ!!
ヤッサン『先行くからぼちぼち来いや。』
こめの『了解!アリ探しながら行くからたどり着かないかもです!』
と、ここからは別行動(笑)
絶景を望みながらアリ探し。
めぼしい石をめくっては戻すの繰り返しです。
イッスンムカデ(?)やゴミムシ?オサムシの仲間は結構いるんですね~。
楽しくなっちゃいました♪
しかしアリは見つからずついに摩利支天に到着。
こりゃまた絶景!!(自分の語彙力のなさたるや・・・)
身近にこんな絶景に出会える場所があるなんて、やっぱり小坂はすげーや!
でも絶景はしばしお預け。
アリなどの小さい生物を見つけるために眼のピントを切り替えます。
(もちろん僕の目にそんな機能はありません。集中するという意味です)
こんな生物の気配がしなくてもちゃんと生息していました。
ツヤクロヤマアリか・・ヤマクロヤマアリでしょうか。石の下にコロニーを発見!
更に周辺の石の下を探ると。。。
いました!女王アリ!!(右側の少し大きくて肩回りががっしりした個体)
春先は女王アリに出会えるチャンスが比較的多いですがまさか出会えるとは!
この日一番の感動はこのアリでした(^^)
アリ観察の際に見つけた面白い生物をもう一匹♪
『カニムシ』の一種。
しっぽの無いサソリみたいなこの生物。実物を見たのは初めてでした!!
全長は3㎜くらいでしょうか。小さいながらもしっかりとしたハサミで獲物を捕らえて食べる生物です♪
これらはすべて標高2950m付近で見つかった生物たち。
ちゃんと生息していてそこにはしっかりとした生態系がありそうです。
詳しく調べてみたらもっとたくさんの生物に出会えるかもしれませんがこの日はタイムリミット。
登山というよりもアリ探し、生物探しで登る御嶽は僕にとってスペシャルな場所になりました。
※生物を探す際は登山者に配慮し、めくった石はもとに戻してくださいね。
最後に、五の池小屋をお借りして食べたヤッサンのジンギスカンはとっても美味しかったです(^^)
これから暑くなり生物が活発に活動します!
アリに興味がある方がおみえでしたらぜひお話ししましょう!!
記:こめの
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